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親の心得

  お子様が可愛いがゆえに、ついついあまやかしがちになるのが、親の常、しかし、他人から見れば、それは子供のためにはもっと厳しくしてあげたほうがいいことも多々あります。

1.金銭感覚が子供よりも派手ではありませんか。子供はよく見ています。子は親を見て育つと言いますから、特に金銭面では子供は敏感に察知して、親のまねを自然にするようになってきます。ここ7年間の本格指導において、特にこれは感じるところです。子供より先に先ず、自分から心を入れ替えて、子供のお手本になるよう、努力すべきです。

2.仕事や家事で、がんばっていないことはありませんか。そういう人に限って、口だけは大きいことを言っています。もし、自分がそういったことが今現在、十分出来ていないのであれば、少なくとも、そのことを自分の中で自覚して、決して見栄をはって、かっこつけたりしないことです。自分の意見も控え目にすべきです。子供は親が大人としてがんばっているかどうかは、敏感に感じ取っているものです。塾で、先生に教えてもらっていることが台無しになります。

3.先生のことを十分信頼出来ていませんか。そんなに親というものは、自分が思っているほどは、かしこくないものです。親ばかと言いますしね。また、先生にいろいろ指図してひっかきまわしていませんか。塾長トムはよくこの点は、感じることが多いです。そんなに親というものは子供のこととなると頭がいいわけではないですから、あなた方が、プロの意見を無視して勝手に考えたことをそのまま、実行しても、それはうまくは行きません。これは、さんざん感じてきました。私の経営者友達の意見ですが、経営の世界においては、50歳を超えないと、なかなか、こういった点が、融通が利かないことを。もう、塾長トムは、今年40歳になりますが、年齢以上に、精神面で、子供のころから、厳しく指導されてきた人間です。皆さんとはだいぶん違うということも分かっていただきたいと思います。

4.特にお父さんに言いたいことですが、子供を他人に任せるということは、そこに自分の地位や能力を振りかざして、かきまわしてきても、決して先生の信頼を得ることはありません。先生の気分を害するだけです。一旦、先生の気分を害してしまったら、もう二度と戻ることはありません。これは、お医者さんや社長に多いですね。もし、自分が場の雰囲気を害していると気付いたら、そこから改めれば、また、先生との人間関係がうまく行くこともありますが。

5.子育てにおいて、日々子供に負荷をかけるということは、非常に大事なことです。大きな困難は、人間は乗り越えられないものです。日々小さな困難に直面して、面と向かって勝負していると、大きな困難は分散して、小さな困難の集合体として課題を処理することができます。共働きの親たちで、お金さえ確保できていたらOKと思っている方がよくおられますが、そんなことはない!!仕事から帰ってからもすることはいっぱいあります。子供を厳しく監督することは、親にとってはたいへんな負担ですが、それができるようなしっかり努力を積み重ねてきた親なら安心ですが、楽をして子供を物で釣ったりしてご機嫌な様子をうかがってばかりいるような親では、子供は忍耐心もなく、立派な社会人としては自立は無理だと言っても過言ではないです。日々、子供には苦労させることです。いつから始めても遅くはありません。