問題 1.
ほころびたる彼(か)の花を童(わらは)たわ戯(たはぶ)れて踏み折りけり.
ほころんでいる花を童がふざけて踏み折ってしまった.
こはと驚けどせんすべなし.
と驚いたがなすすべがない.
さこそにくしと思すらめ
こそにくらしいとお思いになっていることだろう
しかりといへども,日々に一つ産むことをたへかねて,
言っても
いかさまにもこの鳥の腹には,大きなる金やはべるべき.
であれ,
問題 2.
かやうにして,
して
いづくともなく鷲(わし)来たりて
ともなく
さてもかしこきことかなと見ゐたり.
賢いことだなあと見入っている.
しかる間,なほ天皇負けさせたまひて,
後,またも天皇はお負けになって,
さる枕を構へ持ちたりけるを投げ入れけるなりけり.
枕を前もって用意して持っていたのを投げ入れたのであった.
それがし若きとき,
若いとき,
さるころ,また武蔵にゆき,杉某(すぎなにがし)にあひしに,
時に,また武蔵の国へ行って,杉に会ったところ,
我は盗人なり.しかるに,遠くへ逃げ去りぬと思へども,すべて行く事をえず.
私は盗人です.,遠くへ逃げ去ろうと思うのですが,全然行く事ができない.
聖(ひじり)のいはく,「なじかは,罪深くかかる物をば取らむとする.
偉い上人の言うことには,「罪深く物を取ろうとするのだ.
この世にいかでかかることありけむとめでたくおぼゆることは,文こそはべれな.
この世でことがあったのだろうとすばらしく思えることは,手紙でございますなあ.
はるかなる世界にかき離れて,いくとせあひ見ぬ人なれど,
はるかに遠くの世界に離れ離れになって,会っていない人だけど,
いづれの御室(おむろ)にか,大法をおこなはせたまひけるに,
仁和寺の寺主のころであったか,寺の大きな行事を開催なさったときに,
いかにもさしもあがり馬の名物,六のあしげにはかく乗りたまへるぞ.
してそのような有名な暴れ馬の,六のあしげにお乗りになるのか.
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