問題
マンガンMnは族に属する遷移元素で銀白色の金属でより硬いがもろい.融点は℃,密度はg/cm3である.
化学的にやや活発で塩素や酸素,硫黄と化合する.またイオン化傾向が水素よりもので塩酸や希硫酸とを発生して溶ける.
Mn+Cl2→ |
MnCl2 |
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+ |
+ |
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Mn+H2SO4→ |
MnSO4+H2↑ |
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+ |
+ |
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単独では材料として用いられないがマンガン綱(,Mnの合金,強靭で耐摩耗性に優れる,砕鉱機,キャタピラに使用)の成分として重要である.
酸化数が+,+,+,+,+の化合物をつくるが
+,+,+の化合物が多い.
酸化マンガン(W)MnO2 色の粉末で水に溶けない.作用があり,酸化剤として,またとして用いられる.
マンガン乾電池
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+ |
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+ |
Zn→Zn2++2e− 2e−+2H++ |
2MnO2 |
→ |
2MnO(OH) |
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剤として作用 |
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Zn2++4NH4+→[Zn(NH3)4]2++4H+
濃塩酸との反応
4HCl+ |
MnO2 |
→ |
MnCl2+2H2O+Cl2↑ |
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+ |
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+ |
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塩化ナトリウムと濃硫酸との反応
2NaCl+ |
MnO2+3H2SO4→2NaHSO4+ |
MnSO4+2H2O+Cl2↑ |
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+ |
+ |
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触媒として:
過酸化水素水から酸素を発生させる
2H2O2→2H2O+O2↑
カリウムと混ぜて加熱する
2KClO3→2KCl+O2↑
過マンガン酸カリウムKMnO4 色の結晶.水に溶け,水溶液は過マンガン酸イオンにより色となる.
硫酸で酸性にした過マンガン酸水溶液は,強い作用を示す.塩基性や中性の水溶液では,その酸化作用が.
酸性:
MnO4−+8H++5e−→ |
Mn2++4H2O |
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+ |
+ |
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塩基性:
MnO4−+2H2O+3e−→ |
MnO2↓+4OH− |
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+ |
+ |
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水溶液中のMn2+は,淡赤色で無色に近いので酸化還元滴定では,ビュレットに過マンガン酸カリウム水溶液を入れて滴定すると最初のうちはMn2+ができ,色にみえる.滴定点では,過マンガン酸イオンが残り出すので色が発色し出し,色になる.
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