問題 1.
次の和歌の訳を完成させなさい。
から衣 きつつ なれにし つましあれば
はるばるきぬる たびをしぞ思ふ
何度も、のり気がなくなり身にから衣のように、はるばるしまった旅をと思うことだ。
駿河なる 宇津の山べの うつつにも
夢にも人に 会はぬなりけり
(今、私は)駿河宇津の山のほとりに来て(なお旅を続けようとして)いるが、その名の「うつ」ではないけれど、うつつ()にもにも、あなたにことだなあ。(あなたは私のことを思ってはくださらないのだろうか。)
問題 2.
時知らぬ 山は富士の嶺 いつとてか
鹿の子まだらに 雪の降るらむ
時節を山は、だよ。(いったい今を)と思って、鹿の毛の斑点のような雪が積もっているのだろうか。
名にし負はば いざ言問はむ 都鳥
わが思ふ人は ありやなしやと
(という名を)名として持つならば、尋ねよう、。私が思う人は、(都で)生きているかどうかと。
問題 3.
白玉か 何ぞと人の 問ひし時
露と答へて 消えなましものを
「(あの光るものは)か。何か。」とあの人が尋ねた時、「(だ)。」と答えて(私も露のようにはかなく)消えてしまったとしたらだろうに。(そうすれば、こんな思いをしなくてすんだのに。)
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