戻る

古文文法テスト

動詞の活用

100 点満点 ( 合格点 80 点 )

残り時間


テストを開始するには [テスト開始] ボタンを押してください。

問題 1.

次の文章の動詞の何行、活用の種類および活用形を答えなさい。
また、敬語の種類や音便についても適切なものを選びなさい。

「伊勢物語」――芥川

昔、男ありけり。
昔、男(あり)活用、けり。
昔、男がいた。

女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み
いでて、いと暗きに来けり。
女のえ(得)活用、まじかりけるを、年を(経)活用、(よばひわたり)活用、けるを、からうじて(盗みいで)活用、て、いと暗きに(来)活用、けり。
女で手に入れることができそうになかった女を、数年に渡って求婚し続けたが、やっとのことで盗み出して、とても暗い中を逃げてきた。

芥川といふ河を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ男に問ひける。
芥川といふ河を(率)活用、(行き)活用、ければ、草の上に(置き)活用、たりける露を、「かれは何ぞ。」となむ男に(問ひ)活用、ける。
芥川という河に引き連れていくと、草の上に降りていた露を、「これは何か。」と男に問うた。

行く先多く、夜もふけにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥に押入れて、男、弓、胡簶を負ひて戸口にをり。
行く先多く、夜も(ふけ)活用、にければ、鬼(ある)活用、所とも(知ら)活用、で、神さへいといみじう(鳴り)活用、、雨もいたう(降り)活用、ければ、あばらなる蔵に、女をば奥に(押し入れ)活用、て、男、弓、胡簶を(負ひ)活用、て戸口に(をり)活用、
先が遠く、夜も更けてきたので、鬼がいる所とも知らずに、雷さえ、たいへん激しく鳴って、雨もひどく降ったので、あばら家の蔵に、女を奥に押入れ、男は戸口で弓ややなぐいを背負っていた。

はや夜も明けなむと思ひつつゐたりけるに、鬼はや一口に食ひてけり。
はや夜も(明け)活用、なむと(思ひ)活用、つつ(ゐ)活用、たりけるに、鬼はや一口に(食ひ)活用、てけり。
早く夜が明けてほしいと思いながら座っていたところ、鬼は早くも一口で食べてしまった。

「あなや。」と言ひけれど、神鳴るさわぎに、え聞かざりけり。
「あなや。」と(言ひ)活用、けれど、神(鳴る)活用、さわぎに、え(聞か)活用、ざりけり。
「ああ!」と叫んだが、雷の音で聞こえなかった。

やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
やうやう夜も(明けゆく)活用、に、(見れ)活用、ば、(率)活用、(来)活用、し女もなし。
だんだん夜も明けてきたが、見ると連れてきた女もいない。

足ずりをして泣けどもかひなし。
足ずりを(し)活用、(泣け)活用、どもかひなし。
足を引きずりながら、泣いたがもう遅かった。

   白玉か何ぞと人の問ひし時
  
    露と答へて消えなましものを

   白玉か何ぞと人の(問ひ)活用、
   
し時
   真珠か何かかと女が問うた時に、

    露と(答へ)活用、
    (消え)行下二段活用、連用形なましものを
    露だと答えてあのとき自ら消えていたら良かった

これは二条の后の、いとこの女御の御もとに、仕うまつるやうにてゐたまへりけるを、かたちのいとめでたくおはしければ、盗みて負ひていでたりけるを、御兄、堀河大臣、太郎国経大納言、まだ下﨟にて、内裏へ参りたまふに、いみじう泣く人あるを聞きつけて、とどめてとりかへしたまうてけり。
これは二条の后の、いとこの女御の御もとに、(仕うまつる)語、活用、やうにて(ゐ)活用、(たまへ)補助動詞、活用、りけるを、かたちのいとめでたく(おはし)補助動詞、活用、ければ、(盗み)活用、(負ひ)活用、(いで)活用、たりけるを、御兄、堀河大臣、太郎国経大納言、まだ下﨟にて、内裏へ(参り)語、活用、(たまふ)補助動詞、活用、に、いみじう(泣く)活用、(ある)活用、(聞きつけ)活用、て、(とどめ)活用、(とりかへし)活用、(たまう)補助動詞、活用、形、音便てけり。
この女は二条の后で、いとこの女御のお側にお仕えしていたのを、美貌が優れていたので、男が盗み出したものであったが、まだ身分がそのとき低かった兄の堀川大臣と長兄の国経大納言が、宮中へ参内なさるとき、たいへん泣いている人がいるのを聞きつけて、とどめて取り返しなさったのであった。

それをかく鬼とはいふなりけり。
それをかく鬼とは(いふ)活用、なりけり。
それ(兄たちのこと)を鬼と言うのであったのだ。

まだいと若うて、后のただにおはしける時とや。
まだいと若うて、后のただに(おはし)補助動詞、活用、ける時とや。
まだ、后もとても若くて普通の人であったときのお話だそうだ。



お疲れ様でした。「採点」ボタンを押して採点してください。


結果:
























  

次へ
自主学習テクニック