古文文法テスト
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かやうのことは,ただ朝夕の心づかひによるべし(,形).徒然草
このようなこと(女主人が客人を送り出したあと,月を見ている様子)は,まったく普段の心がけによるものだろう.
咲きぬべき(,形)ほどの梢(こずえ),散りしをれたる庭などこそ(係り結び)見どころ多けれ(形).徒然草
今にも咲きそうな頃の梢や,散りしおれている庭などのほうが見る価値があるところが多い.
撰集のあるべき(,形)由承り候ひしかば,生涯の面目に,一首なりとも御恩をかうぶらうど存じて候ひしに,平家物語
和歌の勅撰集の選定があるだろうことをお聞きしておりましたので,一生の名誉のために,たとえ一首でもご恩をこうむろうと存じておりましたのに,
三位殿に申すべき(,形)ことあつて,忠度(平のただのり)が帰り参つて候ふ.
平家物語
三位殿にお願い申し上げたいことがあって,忠度が帰って参っております.
これに候ふ巻き物のうちに,さりぬべき(,形)もの候はば,一首なりとも御恩をかうぶつて,草の陰にてもうれしと存じ候はば,遠き御守りでこそ候はんずれ.平家物語
ここにございます巻き物のうちに,適当なものがございましたら,一首でもご恩をこうむって撰集に入れていただき,草葉の陰でもうれしいと存じますならば,遠い天国からあなたをお守りすることでしょう.
御疑ひあるべから(,形)ず.平家物語,忠度の都落ち
(きっと撰集に和歌をのせることを)お疑いになりますな.
かの巻き物のうちにさりぬべき(,形)歌いくらもありけれども,平家物語
例の巻き物の中に適当な和歌はいくらもあったけれども,
後ろ影の見ゆるまではと見送るなるべし(,形).奥の細道,旅立ち(東京出発)
芭蕉の後ろ姿が見えるかぎりは見送るのであろう.
一見すべき(,形)よし,人々の勧むるによつて,尾花沢よりとつて返し,その間七里ばかりなり.奥の細道,立石寺(りゅうしゃくじ,山形県)
一度見ておくのがよいと,人々が勧めるので,尾花沢(おばなざわ)から引き返し,その距離は7里(28km)ほどである.
PS:ここで読んだ句
閑かさや岩にしみ入る蝉(せみ)の声
なんと静かなことだろう.蝉の声が岩にしみ入るようである.
日入り果てて,風の音,虫の音など,はた言ふべき(,形)にあらず.枕草子,春はあけぼの
日が沈んでしまって,聞こえてくる風の音や虫の音などはこれまた言いようがないほど趣がある.
冬はつとめて.雪の降りたるは言ふべき(,形)にもあらず.枕草子
冬は早朝がよい.雪が降っているのは言うまでもなく情緒にあふれ,
なほ,この宮の人には,さべき(,形)なめり.」と言ふ.枕草子
清少納言はやはり,この中宮定子の女房としては,ふさわしいようである」と言う.
これが本(もと)はいかでかつくべから(,形)む,と思ひわづらひぬ.枕草子,二月つごもり頃に
この和歌の上の句はどのようにしてつけるのが良いか,思い悩んでしまった.
まして,その数ならぬたぐひ,尽くしてこれを知るべから(,形)ず.方丈記,閑居の気味(きび)
身分の高い人が都でたくさん亡くなった上に,ましてその数に数えられない身分の低い人の類は,全てについて知ることはできない.
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