問題
「〜ば」には2通り訳し方がある.「〜と」,順接仮定,ifと同じ意味で
使うときは,動詞は形になる.
見(み)ば,
もう一つが「〜する」,「〜すると」,順接確定,whenや「〜」,becauseの意味で使う.動詞は形になる.
見れば,

それを見れ(行段,已然形)ば(助詞,〜すると,順接確定,
whenと同じ使い方),三寸ばかりなる人,
うつくしうてゐ(行段,形)たり().
それを見ると,三寸ぐらいの人が,とてもらしい様子でいる.
翁言ふやう(現代仮名遣いだと,おきないう),「われ朝ごと夕ごとに
見る竹の中におはする(変,形)にて,ぬ(助動詞,
,〜と訳す).
子になりたまふべき(助動詞,,〜のの)人なめり(助動詞,
,〜の).」
とて手に入れて,家へ持ちて来(き)ぬ.
問題 3.
おじいさんが言うことには,「私が毎朝毎晩見る竹の中にいらっしゃるので,
知りまし.(この子は私の)子供になりなさるはずの人
のある.」
と言って手に入れて,家へ持って帰ってきた.
「〜する」は,「そっと〜する」や「ちょっと〜する」のように動作を
小さくする効果がある.それにより上品な感じが生まれる.
「入る」と「出(い)づ」
はいる,でるはどちらも「」がつく.
入るは「は」を取って,出るはいをつけてというイメージで覚えておく.
活用:
「入る」:い い いる いよ
「出づ」:いで いづ いづれ いでよ
古文で読んでいて違和感を感じる2つの動詞を紹介しました.
よく出てきます.
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