問題 1.
31朝ぼらけ 有明の月と みるまでに
32山川に 風のかけたる しがらみは

33ひさかたの 光のどけき 春の日に
紀友則
日の光がのどかに差している春の日に
桜の花は落ち着きもなく散っているのだなあ.
紀貫之の従妹.
ひさかたの:天・空・日・月などにかかる枕詞
枕詞,擬人法

34誰をかも 知る人にせむ 高砂の
35人はいさ 心も知らず ふるさとは
問題 2.
36夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
37白露に 風の吹きしく 秋の野は
38忘らるる 身をば思はず 誓ひてし
39浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど
40しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
平兼盛
心のうちに抑えてきたけど,顔色に出てしまっていたのだなあ.
私の恋は,物思いしているかと 人が問うようになってしまって
二句切れ,倒置法

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