整式(せいしき):a1n+a2n−1+・・・+anの構造をした式.
整式P(x)=(x−a)Q(x) のとき,
P()=(a−a)Q(a)=0・Q(a)=となる.
この性質からP(x)が持っている因数を調べることができる.
この場合は,(x−)を因数に持っていることがわかる.
この性質を剰余の定理という.
一般に,P(a)=のとき,
整式P(x)は(x−)を因数に持つ.
P(b)=0ならば,
整式P(x)は(x−)を因数に持つ.
また,整式P(x)を整式R(x)で割ったとき,余りはR(x)より次数がつい整式となる.
R(x)が3次式なら余りは次式
R(x)が2次式なら余りは次式
R(x)が1次式なら余りは数
となる.
P(x)を(x−2)で割ったとき,余りが1・・・@で
(x+3)で割ったとき,余りが6・・・Aである.
このとき,P(x)を(x−2) (x+3)で割ると
余りは割る整式(x−2) (x+3)が次式であり,それより1つ
次数がいax+bと置ける.
P(x)=(x−2) (x+3) (x)+x+と置くことができる.
ちなみにQ(x)は商を漠然と置いたものであり,ここではどういう式かは問わない.
条件@よりP()=であり,
P()=(−2) (+3) Q()+a・+b
=・5・Q(2)+a+b
=a+b=・・・B
同様に,条件AよりP(−)=であり,
P(−)=(−−2) (−+3) Q(−)+a・(−)+b
=−5・・Q(−3) −a+b
=−a+b=・・・C
B式,C式より
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2a |
+b |
= |
1 |
|
− |
|
−3a |
+b |
= |
6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
a |
|
= |
− |
|
|
|
|
|
|
|
|
a=−
B式にこれを代入して
2・(−)+b=1
b=1+=
よって余りは
x+
=x+となる.